SL-C860とPCを無線LAN接続(その3-Zau設定編①)
<リナザウ側設定>
次はSL-C860側の設定を行なう。
■PPTPクライアントの導入
Zaurus ArchivesよりPPTPクライアントソフト(pptp-linux_1.1.0-2_arm.ipk)をDL。.binを取りインストールする。
*本体メモリにインストールすること。
■PCリンクの設定
SL-C860の[設定]−[PCリンク]を選択し、以下の通り設定。
・名前 = zaurus(着信接続で設定したユーザー名)
・IPアドレス = 192.168.129.201
・通信方法 =[USB接続(ネットワーク)]
*リナザウ−PC間をネットワーク接続している場合、既に上記の通り設定済みとなっているかと思われる(僕の環境ではそうでした)。
■接続用スクリプトの導入
さて、次は接続用シェルスクリプトをSL-C860に導入してみる。
接続用シェルスクリプトはズル人間帝国さんが「無線LANでザウルスショット/ドライブ」で「vcradle」を公開してくださっているので、こちらをベースに以下編集する。
・PPTPSERVER = PCのIPアドレスを記述(hostsなどで名前解決可能ならホスト名可)
・PPTPUSER = zaurus(着信接続で指定したユーザ名)
・PPTPOPTS = 普通は変更不要(環境によってはmtuを変更する必要があるとのこと)
ちなみに僕が編集したvcradleは以下の通り。
#!/bin/sh PPTP=/usr/bin/pptp PPTPSERVER=lupin PPTPUSER=zaurus PPTPOPTS="noauth lock mtu 1400" MYIP=192.168.129.201 case "$1" in start) $PPTP $PPTPSERVER user $PPTPUSER ${MYIP}:0 \ $PPTPOPTS ipparam pptp ;; stop) /usr/bin/killall `/usr/bin/basename $PPTP` ;; *) echo "Usage: $0 {start|stop}" exit 1 ;; esac exit 0
なお、導入にあたっては幾つかの方法がある。
◆SL-C860上でvcradleを作成→編集[Linux流]
Terminalより
su[Enter] cd /usr/bin[Enter] vi vcradle[Enter]
として/usr/binにvcradleという空の新規ファイルを作成。上記スクリプトをCopy&Pasteの上必要項目を編集する。
◆SL-C860上でvcradleを作成→編集[Windows流(?)]
Editer新規画面に上記スクリプトをCopy&Paste。必要項目を編集の上ファイル名vcradle(拡張子はつけない)にて/usr/binへ保存(*Editerはルート権限で実行すること)。
◆PC上でvcradleを作成→編集[簡単]
Editer新規画面に上記スクリプトをCopy&Paste。必要項目を編集の上ファイル名vcradle(拡張子はつけない)にて保存し、リナザウの/usr/binへCopy。
*vcradleの置き場所は必ずしも上記(/usr/bin)でなくてもよいようだが、ここは先人に習っておくのが安全。
導入が完了したらTerminalより以下入力、vcradleに実行権限を付与する。
su[Enter] cd /usr/bin[Enter] *cd [vcradleを置いたディレクトリ] chmod +x vcradle[Enter]
(以下その4へつづく)
SL-C860とPCを無線LAN接続(その2-母艦設定編)
<謝謝>
今回の「SL-C860とPCとを無線LANで接続する」については以下サイトを参考にさせて頂いております。謝謝。
■ズル人間帝国さん「無線LANでザウルスショット/ドライブ」
■りな茶さん「ZaurusにPPTPクライアントを導入して、無線ないしは有線LAN経由でZaurusショットやSyncを行う方法の詳細
■モバチキさん「SL-C7X0奮戦記 ネットワーク経由でシンクロする」
<PC側設定>
まずはPC側の設定をしてみる。
今回接続にはPPTP接続を利用するということで、下記手順でPPTP サーバを設定する。
01.Desktopの[マイネットワーク]−[プロパティ]を開く
02.[新しい接続ウィザード]を開始
03.[詳細接続をセットアップする]を選択して[次へ]
04.[着信接続を受け付ける]を選択して[次へ]
05.[着信接続に使うデバイス]は何も選択せず[次へ]
06.[仮想プライベート接続を許可する]を選択して[次へ]
07.接続に使うユーザにチェック。必要であれば[追加]を選択しユーザーを作成して[次へ]
→僕は(というか大体みんな)「zaurus」というユーザー名にします。
08.[TCP/IP]/[Microsoft ネットワーク用ファイルとプリンタ共有]/[Microsoftネットワーク用クライアント]にチェック
09.[TCP/IP]を選択し[プロパティ]を押下
10.[呼び出し元にローカルエリアネットワークへのアクセスを認める]のチェックを外す
11.[TCP/IPアドレスを指定する]を選択し、以下アドレスを入力
・開始アドレス = 192.168.129.1
・終了アドレス = 192.168.129.2
12.[呼び出し元のコンピュータが自分のIPアドレスを指定できる]にチェックを入れ[OK]→[次へ]
13.[完了]ボタンを押下
14.ザウルス通信マネージャーを起動し以下の通り入力
・名前 = zaurus(上記設定で選択したのと同じユーザー名)
・ザウルスIPアドレス = 192.168.129.201
以上で、[ネットワーク接続]に[着信接続]が追加される。
*上記はWindowsXP Pro環境(僕のPC環境)での設定手順です。Win2000の場合、Dialogの文言/設定手順細部等若干異なります(ほとんど同じらしいが)。
*リナザウ−PC間をネットワーク接続している場合、既に[着信接続]アイコンが出来るているかと思います(少なくとも僕の環境ではそうでした)。この場合、[着信接続]−[プロパティ]を開き、[直接パラレル(LPT1)]のチェックを外せば上記設定は完了するようです。
(以下その3へつづく)
SL-C860とPCを無線LAN接続(その1-前置き編)
<動機>
SL-C860を使っていて個人的に不満に感じることのひとつに、PCとの連携がある。
これまでずっとPocketPCを使ってきた身としては、Cradleにポン載せで自動的にOutlookとSyncして「はい、おしまい。」という環境に慣れ切っていたので(面白味はないかもしれないがToolとしては正しい姿だと思う)、リナザウの「洗練されてない」部分が余計に目についてしまう。
僕が個人的に感じている不満点は以下の通り。
■リナザウ−PC接続時の挙動〜特にSync時における挙動の怪しさ
リナザウ購入直後、普通に母艦とシリアル接続してSyncさせると途中でフリーズ〜リナザウ再起動ということが少なからずあった。
→どうも一度に大量のデータをSyncさせようとすると不安定になるようだったので、初めはアドレスだけ、次にToDo、それからスケジュール・・・といった具合に順番にSyncさせていくことで回避した。
*リナザウ−PC間をシリアル接続→ネットワーク接続に変更してからは比較的安定。
■USB_Cable接続端子の耐久性&端子カバー
PocketPCのようにCradleにポン載せするのと比較して、「端子に挿入する」段階で明らかに余計な力を必要とする。僕はリナザウをPDAとして”も”使いたいと考えているので、PCとの連携は必須であり、この部分の耐久性が非常に不安である。
また、PCと繋ぐのにいちいち端子カバー外さなければならないのも結構面倒臭い。いつかこの端子カバーを紛失してしまいそうでもある。
Sync時の挙動については#に期待するしかないが、接続方法については打つ手がある。
無線LAN接続してしまえばいいのだ。
ということで「SL-C860とPCとを無線LANで接続する」という作業に着手しようと思う。
<注意>
一応お約束。
01.これから紹介する手順はあくまで僕自身の試行錯誤の過程です。
02.導入によりシステム全体に悪影響を及ぼす可能性があります。
03.全ての人のどんな環境でも動作するとは限りません。
04.全て「自己責任」でお願い致します。
05.PC側はWin2000もしくはXPであることが条件です。
06.たまにPCが着信接続を受け付けなくなる場合があるようです(→PCの再起動が必要です)。
07.Zaurus側のボタン長押しでのSync開始機能はサポート外とのことです。
(以下その2へつづく)
導入予定
さて、新しい年を迎えて親族での新年会やら年賀状を頂いた方々への寒中見舞い出しやら(昨年親族に不幸があったため)何かとバタバタしていたのだが、気が付けばあっという間にもう4日。明日は仕事始めだ。ということで(?)、新年にあたって目標という程でもないが、とりあえずリナザウでやりたいことをまとめてみた。
■母艦との無線LAN接続
いちいちUSB_Cable挿すのが面倒臭いし、カバーを失くしそうだし、端子の耐久性も今一不安な感じがしてしまうしということで、実現しておきたい。
→現在下調べ中だが、正月呆けの脳にはいささかハードルが高く二の足を踏んでいる。
■Yahoo_News自動巡回
去年のうちに導入しようと思っていたのだが年末の初期化騒動で手つかず。
■Qualendar導入
一度は導入したものの、OutlookとのSyncが今一上手くいかず現状標準アプリにてPIM管理中。
とまああまり欲張るとろくなことがないのでこんなところで。
後は本サイトを現状のBlog形式からWikiに移行したいと考えているのだが、まずはコンテンツ(というかネタ)の充実が先ということでこれについてはそのうちに。
帰還
ようやく完全初期化前の環境に戻すことができた。この2日間深夜までなんだかんだと試行錯誤を繰り返していたため寝不足で頭が痛い。
約1ヶ月リナザウを使ってみて、「とても手のかかる端末」というのが僕の正直な感想である。これまで僕はPocketPC端末(GENIO)をずっと使ってきた。PocketPCは良くも悪くもPDAである。リナザウのようにいじりがいはないが、ツールとして日常使う分には過不足ない機能を実現している(と思う)。PCとの連携など、いかにもMS製といった感じである。
対してリナザウはPDAというより、これはやはりPCと考えた方がいいと思う。PocketPCのようにPDAとしてこなれてはいないし、個人的には若干不安定さを感じる場面もある。しかしながらその一方で、分かる人間が使えばPDAの領域を遥かに超えた使い方ができる。その意味では、とてもそそられる端末である。
今年も終りだ。来年は更にリナザウを使い倒していきたいと思う。
完全初期化Part.2
今朝まででとりあえずの環境を整えた気になっていたのだが、昼本サイトの更新をしようとしたところCaHDToolsが正常に作動しないことが判明。一旦アンインストールしてから再インストールしなおす等手をつくしてみたのだが上手くいかず、結局昨夜途中段階でとったBackupデータでリストアをかけた。
改めてCaHDToolsの導入。必要なipkをインストールし、uploadしてみる。。。やっぱり上手くいかない。
改めて設定をじっくりと見直していたところ、URLが違っていることにようやく気がついた。何のことはない、UserPreferenceでgroupにチェックがついていたことが原因と判明。チェックを外したところ、無事アップすることができた。
全く、初心者のようなミスをしてしまった。年末にこんなドツボにはまるとは。。。
初詣でしっかり御参りしておかないとな。