Linuxユーザ管理コマンド詳細
■chage[パスワードの有効期限の参照/変更]
◆説明:パスワードの有効期限の参照/変更(一般ユーザは参照のみ可)
→shadowパスワードファイルを利用している場合のみ利用可
◆構文:chage [オプション] [ユーザ名]
◆オプション
・-E [日付]:アカウントがロックされる日付を設定(日付フォーマット="yyyy/mm/dd")
・-I [日数]:パスワードの期限が切れてからアカウントがロックされるまでの日数を設定(0を設定すると本機能は無効化)
・-l:パスワードの有効期限を参照
・-M [日数]:パスワード最終更新日からこの日数を超えた場合パスワードの変更が必要となる
・-W [日数]:パスワード変更期日前にユーザに警告する日数を設定
◆例文
takamatyのパスワード有効期限を参照
$chage -l takamaty
■gpasswd[グループの管理]
◆説明:グループを管理
*オプションなしでグループを指定した場合、そのグループにパスワードを設定
◆構文:gpasswd[オプション] [グループ名]
◆オプション
・-a [ユーザ名]:グループにユーザを追加
・-A [ユーザ名],・・・:グループの管理者を定義
・-d [ユーザ名]:グループからユーザを削除
・-M [ユーザ名],・・・:グループのメンバを定義
・-r:グループパスワードを削除
◆例文
sampleグループにユーザtakamatyを追加する。
#gpasswd -a takamaty sample
■groupadd[新規グループ作成]
◆説明:新しいグループを作成
◆構文:groupadd [グループ名]
◆例文
agroupを追加する。
$groupadd agroup
■groupdel[グループ削除]
◆説明:既存のグループを削除(インストール後不要なグループは削除)
◆構文:groupdel [グループ名]
◆例文
samplegroupを削除
$groupdel samplegroup
■groupmod[グループ情報の変更]
◆説明:グループ情報を変更
◆構文:groupmod [オプション] [グループ名]
◆オプション
・-g [グループid]:グループIDを変更(10進数で指定)
・-n [グループ名]:新グループ名に変更
◆例文
bgroupのグループ名をagroupに変更
$groupmod -n agroup bgroup
■passwd[ユーザパスワードの変更]
◆説明:ユーザパスワードを変更
◆構文:passwd [ユーザ名]
◆例文
takamatyのパスワードを変更
$passwd Changing password for user takamaty. Changing password for takamaty (current) UNIX password: ********* ←旧パスワードを入力 New password: ********* ←新しいパスワードを入力 Retype new password: ********* ←新しいパスワードを再入力 passwd: all authentication tokens updated successfully.
■useradd[新規ユーザアカウントの作成]
◆説明:新規にユーザアカウントを作成(スーパーユーザのみ実行可能)
◆構文:useradd [オプション] [ユーザ名]
◆オプション
・-c [コメント]:新規ユーザに関するコメントを記述
・-d [ディレクトリ名]:ホームディレクトリを指定
・-e [月/日/年]:ユーザアカウントの有効期限を指定(MM/DD/YY)
・-f [日数]:有効期限を超えた場合使用不能となるまでの日数を指定
*-1を指定するとこの機能は無効化
・-G:ユーザアカウントが所属するグループを指定(複数指定可)
◆例文
有効期限が2005年3月31日でグループがsamplegroupのユーザアカウントtakamatyを作成
$useradd -e 05/31/03 -G samplegroup takamaty
■userdel[ユーザアカウントの削除]
◆説明:既存のユーザアカウントを削除(インストール後不要なユーザは削除)
◆構文:userdel [オプション] [ユーザ名]
◆オプション
・-r:ホームディレクトリも同時に削除
◆例文
ユーザtakamatyをホームディレクトリとともに削除
$userdel -r takamaty
■usermod[ユーザアカウント情報の変更]
◆説明:ユーザアカウント情報を変更
◆構文:usermod [オプション] [ユーザ名]
◆オプション
・-c:コメントを変更
・-d:ホームディレクトリを変更
・-e [月/日/年]:有効期限を指定(MM/DD/YY)
・-f [日数]:有効期限を超えた場合使用不能となるまでの日数を指定
*-1を指定するとこの機能は無効化
・-l:ユーザアカウント名を変更
・-g:プライマリグループを変更
・-G:プライマリグループ以外のグループを指定
・-L:指定したユーザをログインできなくする
・-U:ログインできなくしたユーザを元に戻す
◆例文
ユーザtakamatyのアカウント有効期限を2005年3月31日に変更
$usermod -e 05/31/03 takamaty