Linuxシステム管理系Command


■date[現在の日時を表示]

◆説明:現在の日時の表示/設定
◆構文:date [オプション] [日時]
◆オプション
・-s:日時の設定を行なう
◆例文
1.現在の日時を表示

$date

2.日時を2002年11月9日16時25分に設定

$date -s 11/9 16:25 2002


■finger[ユーザー情報を表示]

◆説明:ユーザ情報を表示
◆構文:finger [オプション] [ユーザ名]
◆例文
rootの情報を表示

$ finger root


■free[メモリの使用状況を表示]

◆説明:現在のメモリの使用状況を表示
◆構文:free [オプション]
◆オプション
・-b:サイズをバイト表示
・-k:サイズをkバイト表示
・-m:サイズをMバイト表示
・-t:トータルサイズを表示
◆例文
メモリの使用状況を表示

$free -kt


■grpconv[シャドウグループの有効化/更新]

◆説明
通常のグループファイル(/etc/group)を元にシャドウグループファイル(/etc/gshadow)を作成(既にシャドウグループファイルが存在する場合はシャドウグループファイルを更新)
*これによりグループファイル内のパスワードは " x "に置き換えられ、シャドウグループファイルにシャドウ化されたパスワード等が記述される。
*グループファイルのパーミッションは644であり一般ユーザも参照できるが、シャドウグループファイルは400でありrootのみが参照可能。
*グループファイル(/etc/group)を手動編集後にシャドウグループファイルを更新する為にも使用。
◆構文:grpconv



■grpunconv[シャドウグループの無効化]

◆説明:通常のグループファイル(/etc/group)及びシャドウグループファイル(/etc/gshadow)
を元に通常のグループファイルを作成。シャドウグループファイルは削除される。
◆構文:grpunconv



■halt[システムのシャットダウン]

◆説明:システムをシャットダウン
◆構文:halt
◆例文
システムをシャットダウン

$halt


■klogd[カーネルログデーモン]

◆説明:カーネルメッセージ情報源(/proc/kmsgファイルやシステムコール)を特定し、カーネルメッセージの優先順位付けなどの処理を行う。 klogdは処理したメッセージをsyslogdに渡したり、スタンドアロンで動作させることが可能。
*通常はsyslogの起動スクリプト から起動されているので/etc/rc.d/init.d/syslog等を参照
◆構文:klogd [オプション]
◆オプション
・-c [レベル]:コンソール出力するログレベルを指定。debug(7)/info(6)/notice(5)/warning(4)/err(3)/crit(2)/alert(1)/emerg(0)が指定可能
・-d:デバッグモードで実行
・-f [ファイル名]:syslogのfacilityではなく指定したファイルにメッセージを記録
・-o:カーネルメッセージバッファに存在する全メッセージを読出し記録(その後 klogd は終了)
・-s:カーネルメッセージの情報源としてシステムコールの利用を強制(通常は/proc/kmsgファイルが優先される)



■lastlog[ユーザの最後にログインした日時を表示]

◆説明:ユーザーの最後にログインした日時を表示
◆構文:lastlog [オプション]
◆オプション
・-u [ユーザ名]:指定したユーザ名の最後にログインした日時を表示
◆例文
takamatyの最後にログインした日時を表示

$lastlog -u takamaty


■logger[システムログへの書込み]

◆説明:指定したメッセージを指定した[ファシリティ.プライオリティ]として記録
→設定ファイル/etc/syslog.conf に従ってファイル等に書込み
◆構文:logger [オプション] [メッセージ]
◆オプション
・-f [ファイル名]:指定したファイルの内容をメッセージとして記録(複数行ある場合は各行それぞれメッセージとして記録)
・-i:loggerプロセスのプロセスIDも記録
・-p [ファシリティ.プライオリティ]:メッセージを指定した[ファシリティ . プライオリティ]として記録
・-s:メッセージを標準エラー出力にも出力
・-t [タグ]:指定したタグも記録
◆ファシリティ
・auth:セキュリティ/認証関連
・authpriv:セキュリティ/認証関連(プライベート)
・cron:cron
daemon:facility値を持たないデーモン
ftpftp
・kern:カーネルメッセージ
・local:予約
・lpr:ラインプリンタ関連
・mail:メール
・news:NetNews
・syslog:syslogdの内部メッセージ
・user:ユーザレベルメッセージ
・uucp:UUCP
◆プライオリティ
・emerg:緊急
・alert:警戒
・crit:危険
・err:エラー
・warning:警告
・notice:通知
・info:情報
・debug:デバッグ
◆例文
ファシリティ=kern/プライオリティ=warningとしてテストメッセージを記録

#logger -i -t TEST -p kern.warning "TEST Message"
#cat /var/log/messages | grep TEST
Mar 2 00:20:28 hogehost TEST[5016]: TEST Message


■pwconv[シャドウパスワードの有効化/更新]

◆説明:パスワードファイル(/etc/pssswd)を元にシャドウパスワードファイル(/etc/shadow)を作成(既にシャドウパスワードファイルが存在する場合はシャドウパスワードファイルを更新)
*これによりパスワードファイル内のパスワードは " x "と置き換えられシャドウパスワードファイルにシャドウ化されたパスワード等が記述される
*パスワードファイルのパーミッションは644であり一般ユーザも参照できるがシャドウパスワードファイルは400でありrootのみが参照可能
*パスワードファイル(/etc/pssswd)を手動編集後にシャドウパスワードファイルを更新する為にも使用。
◆構文:pwconv



■pwunconv[シャドウパスワードの無効化]

◆説明:通常のパスワードファイル(/etc/pssswd)及びシャドウパスワードファイル(/etc/shadow)を元に通常のパスワードファイルを作成(シャドウパスワードファイルは削除される)
◆構文:pwunconv



■quota[ディスク使用状況/クォータ設定を確認]

◆説明:ディスク使用状況/クォータ設定を確認
◆構文:quota [オプション]
◆オプション
・-g:対象ユーザが所属するグループのクォータ設定を表示
・-g [グループ名]:指定したグループのクォータ設定を表示
・-l:NFSでマウントされたファイルシステムは対象から除外
・-q:クォータの制限を超えているファイルシステムの情報のみ表示
・-u:対象ユーザのクォータ設定を表示(デフォルト)
・-u [ユーザ名]:指定したユーザのクォータ設定を表示
・-v:クォータ設定がされていなくても表示(クォータ設定されていないユーザはこのオプションを付けないとnoneと表示)
◆例文
1.takamaty、suzuki、tanakaユーザのディスク使用状況及びクォータ設定を表示

#quota -vu takamaty suzuki tanaka

2.自分のクォータ設定を確認

$quota

*一般ユーザは自分以外のユーザ/グループのクォータ設定の参照は不可能
*一般ユーザに自分のディスク使用状況/クォータ設定の確認を許可するには

#chmod 644 /home/aquota.user

*一般ユーザに自分が所属するグループのクォータ設定の確認を許可するには

#chmod 644 /home/aquota.group


■quotaoff[クォータの停止]

◆説明:クォータの停止(スーパーユーザのみ実行可能)
◆構文:quotaoff [オプション] [ファイルシステム]
◆オプション
・-a:/etc/fstabファイル内のクォータが有効になっているnoautoオプションが指定されていない全ファイルシステムを対象
・-g:グループクォータを停止
・-p:クォータの現在の状態(起動/停止)を表示
・-u:ユーザクォータを停止
・-v:詳細メッセージを表示
◆例文
/homeのユーザクォータを停止する。

#quotaoff -u /home


■quotaon[クォータの起動]

◆説明:クォータの起動(スーパーユーザのみ実行可能)
◆構文:quotaon [オプション] [ファイルシステム]
◆オプション
・-a:/etc/fstabファイル内のクォータが有効になっているnoautoオプションが指定されていない全ファイルシステムを対象
・-g:グループクォータを起動
・-p:クォータの現在の状態(起動/停止)を表示
・-u:ユーザクォータを起動
・-v:詳細メッセージを表示
◆例文
/homeのユーザクォータを起動

#quotaon -u /home


■reboot[システムの再起動]

◆説明:システムを再起動
◆構文:reboot



■repquota[ファイルシステムのディスク使用状況/クォータ設定を確認]

◆説明:ファイルシステムのディスク使用状況/クォータ設定を確認
◆構文:repquota [オプション] [ファイルシステム]
◆オプション
・-a:/etc/mtabファイル内のクォータが有効になっているファイルシステム全てを対象
・-g:グループのクォータ設定を表示
・-n:ユーザID/グループIDで表示
・-u:ユーザのクォータ設定を表示(デフォルト)
・-v:詳細表示
◆例文
1./homeパーティションのユーザのクォータ設定を表示

#repquota /home

2./homeパーティションのグループのクォータ設定をグループIDで表示

#repquota -gn /home

*repquotaコマンドはフルパスで実行すれば(/usr/sbin/repquota)一般ユーザでも実行可能
→一般ユーザに参照させたくない場合は/usr/sbin/repquotaのパーミッションを以下の通り変更

#chmod 700 /usr/sbin/repquota


■shutdown[システムのシャットダウン/再起動]

◆説明:システムのシャットダウン/再起動
◆構文:shutdown [オプション]
◆オプション
・-h:システムをシャットダウン
・-r:システムを再起動
・-f:ファイルシステムのチェックを行わない
・-q:メッセージを表示しない
・-s:シングルユーザモードで再起動
・now:今すぐシステムをシャットダウン/再起動
・[時間:分]:指定時間にシステムをシャットダウン/再起動
・[+分]:指定時間後にシステムをシャットダウン/再起動
◆例文
15時にシステムを再起動

$shutdown -r 15:0


■su[ユーザの切り替え]

◆説明:ユーザを切り替える(ユーザ名を指定しない場合はスーパーユーザに切り替え)
◆構文:su [ユーザ名]
◆例文
スーパーユーザに切り替える。

$su
 password:********


syslogd[システムロギングユーティリティ]

◆説明:システムロギングとカーネルメッセージの確保という2つの機能を提供
*設定ファイル/etc/syslog.confもしくは -f オプションで指定したファイルの記述に従いロギングs*リモートロギングも可能。
◆構文:syslogd [オプション]
◆オプション
・-d:デバッグモードを有効にする
・-f [ファイル名]:設定ファイルとして指定したファイルを読込み(デフォルトは/etc/syslog.conf)
・-h:リモートホストから受信したメッセージの他ホストへの転送を許可
・-m [インターバル時間]:指定したインターバルでMARKを出力(MARKの出力を抑制は0を指定/デフォルトは20分間隔)
・-p [ソケット]:指定したUNIXドメインソケットを利用(デフォルトは/dev/log)
・-r:インターネットドメインソケットからのメッセージ受信を許可
・-s [ドメイン名]:指定したドメイン名をロギングしない



uname[システム情報を表示]

◆説明:システム情報を表示
◆構文:uname [オプション]
◆オプション
・-a:システムの全情報を表示
・-m:コンピュータの種類を表示
・-n:ホスト名を表示
・-r:OSのリリース番号を表示
・-s:OSの種類を表示
・-v:OSのバージョンを表示
◆例文
リリース番号を表示

$uname -r


■vmstat[CPUなどの使用状況をチェック]

◆説明:CPUなどの使用状況をチェック
◆構文:vmstat [オプション]
◆オプション
・[秒]:チェックの間隔を指定
・[回数]:チェックの回数を指定
◆例文
CPUやメモリ使用状況をチェック

$ vmstat


■who[現在ログイン中のユーザを表示]

◆説明:ログインしているユーザの情報を表示
◆構文:who [オプション]
◆オプション
・-m:自分の情報を表示
・-i:アイドル時間を表示
◆例文
ログイン中のユーザを確認

$ who